今回はCentOSにApacheとTomcatシリーズの第2回です。
前回のCentOS6.6にApache2.4を入れるの続きです。
今回は、Tomcat8を入れてみようと思います。会社でも使っているのはJavaなので、やはり勉強のために入れるべきはTomcatです。
Java8のインストール
Tomcatを入れるためにまずは、Javaをインストールします。
OracleのJava SEダウンロードページに行き、Accept License Agreementの左のラジオボタンをクリック。そうすると、Java SE Development Kitがダウンロードできるようになりますが、今回はCentOSに直接ダウンロードしたいので、操作端末(私の場合Windows 7)にはダウンロードしません。。ちなみに2015年3月12日現在、バージョンは8u40です。
お使いのOSの所にあるrpmを右クリック→リンクアドレスをコピー(Chromeの場合)し、ダウンロードするべきアドレスを取得します。私の場合、CentOS6.6で64 bitなのでLinux x64のjdk-8u40-linux-x64.rpmのリンクアドレスをコピーしました。
cd /usr/local/src/
でダウンロード先ディレクトリに移動し、
wget --no-check-certificate --no-cookies - --header "Cookie: oraclelicense=accept-securebackup-cookie" http://download.oracle.com/otn-pub/java/jdk/8u40-b25/jdk-8u40-linux-x64.rpm
でJavaのrpmファイルをダウンロードします。最後のhttp://以下のところは、先ほど、Oracleのページで取得したアドレスにしてください。
そして、インストールです。
rpm -ivh jdk-8u40-linux-x64.rpm
このコマンドでインストールが開始されます。しばらくするとインストールが終わるので、
java -version
コマンドでjavaのバージョンを確認しましょう。
java version "1.8.0_40" Java(TM) SE Runtime Environment (build 1.8.0_40-b25) Java HotSpot(TM) 64-Bit Server VM (build 25.40-b25, mixed mode)
のような表示が出ていたらJavaのインストール成功です。
Tomcat8のインストール
そしていよいよTomcat8のインストールを行います。
Apache Tomcatのダウンロードページへ行き、Binay DistributionsのCoreの中に、tar.gzというのがあるので、そこを右クリック→リンクアドレスのコピー(Chromeの場合)してアドレスを取得します。
リンクアドレスを取得したら、wgetでダウンロードします。ここからの作業は、しばらく/usr/local/srcで行います。
cd /usr/local/src wget http://ftp.yz.yamagata-u.ac.jp/pub/network/apache/tomcat/tomcat-8/v8.0.20/bin/apache-tomcat-8.0.20.tar.gz
アドレスはapache tomcatのサイトで取得したアドレスにしてください。リロードするたびにリンク先が山形大学だったり理研だったり変わりますが、中身は同じです。
次に、ダウンロードしたtar.gzファイルを解凍します。
tar -xvzf apache-tomcat-8.0.20.tar.gz
このディレクトリ(/usr/local/src)のままでも動くのですが、これまで/opt配下にapacheなどを置いてきたので、ここに移動します。
mkdir /opt/tomcat
そして、先ほど解凍したディレクトリごと移動します。
mv apache-tomcat-8.0.20 /opt/tomcat
次に、パス(環境変数)を設定します。
/etc/profileを編集します。編集方法は、大きく分けて、二つあります。一つは、WinSCP等のSFTPクライアントソフトを用いてファイルをいじる方法。もう一つは、CentOS上のviを用いて編集する方法です。viはLinuxのテキストエディタです。Windowsでいうメモ帳的な。
今回はviを用いた方法を紹介します。
vi /etc/profile
でprofileファイルの中身を見ることができます。拡張子がありませんが、ディレクトリではなくテキストファイルです。
viの使い方は慣れるまで少し時間がかかるかもしれません。
vi /etc/profileコマンドで開いただけでは、書き込むことができません。キーボードの
i
を押すと編集できるようになります。iの意味はinsertのiだと思いますが、分かりません。
iを押して編集モードにしたら、profileファイルの一番最後に
JRE_HOME=/usr/java/default CATALINA_HOME=/opt/tomcat/apache-tomcat-8.0.20 export JRE_HOME CATALINA_HOME
を加えます。Javaの場所はここだよ、Tomcatの場所はここだよってOSに教えてあげているのですね。たぶん。
ここでちょっと豆知識。profileファイルに追加した、CATALINAというのは、サーブレットコンテナのことを意味します。Tomcatというのは、JavaのサーブレットやJSPを動かす部分と、apacheのようなwebサーバ(TomcatはCoyoteというwebサーバを内包している)が合わさったものになります。
環境変数の記入が終わったら、
Esc
で編集モードを抜けて、
:wq
で保存、viの終了をします。コロンを忘れずに。writeとquitを意味するものと思われます。
これで環境変数の設定が終わりました。いったん、exitでログアウトして再度ログインしてください。(/etc/profileに設定した環境変数を有効にするため)
再度ログインしたら、以下のコマンドを打ってください。(バージョンの違い、インストール先の違いがあるので、適宜パスは変えてください。)
/opt/tomcat/apache-tomcat-8.0.20/bin/startup.sh
Tomcatが起動します。
それでは、正しく起動されているかを確認してみましょう。localで作業されている方は、http://localhost:8080/にアクセスしてみてください。私のようにさくらVPSを利用している人ならさくらVPSから配布されたIPアドレスになります。例)http://160.111.222.333:8080/
ポートを指定するのを忘れないでください。Tomcatのポートはデフォルトでは8080になります。下の様な画面が表示されたらTomcatのインストール成功です。